セキュリティ設定アドバイス: SSHパスワードの有効期限設定

Linux運用
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SSHパスワードの有効期限設定を適切に行うことはセキュリティの向上に重要です。定期的なパスワード変更はセキュリティの脆弱性を低減させます。

注意: よりセキュアな方法として、SSHキーペアによる非パスワードログインを検討してください。

手順:
1. ファイル【/etc/login.defs】を開きます。

sudo vim /etc/login.defs

2. PASS_MAX_DAYS パラメータを検索し、値を90から180の間に設定します。

PASS_MAX_DAYS 90

3. 変更を保存して閉じます。Vimの場合は、以下のステップを実行します。
Escキーを押してコマンドモードに移動します。
i キーを押して編集モードに移動します。
:wq と入力してEnterキーを押して保存して終了します。

4. ルートユーザーのパスワード有効期限も設定する場合は、以下のコマンドを実行します。

sudo chage --maxdays 90 root

利点:
– SSHパスワードの有効期限を適切に設定することで、セキュリティを向上させます。

 

`/etc/login.defs`ファイルは、Linuxシステムでユーザーアカウントのパスワードポリシーを設定するためのファイルです。`PASS_MAX_DAYS`は、ユーザーがパスワードを変更するまでの最大日数を設定するパラメータです。

`PASS_MAX_DAYS`を90から180の間に設定することのメリットは、セキュリティと利便性のバランスを取る点にあります。

メリット:

1. セキュリティ向上: パスワードを定期的に変更することは、セキュリティの向上につながります。ユーザーが長期間同じパスワードを使用することを防ぎ、パスワード漏洩のリスクを低減します。

2. リスク軽減: パスワードが長期間使用されると、誰かがそのパスワードを知っている可能性が高くなります。定期的な変更は、悪意のあるアクセスからユーザーアカウントを保護するのに役立ちます。

3. 規制要件への対応: 一部のセキュリティ規制要件(例: PCI DSSなど)では、パスワードの定期的な変更を求めています。90から180日間の間に設定することで、このような要件への遵守が可能となります。

一方で、注意すべき点もあります:

1. 利便性への影響: パスワードを頻繁に変更することは、ユーザーにとって手間になる場合があります。特に、パスワードの覚えにくい複雑な要件が設定されている場合や、多くのシステムで同じパスワードを使用している場合は、ユーザーが頻繁な変更に対応するのが難しいかもしれません。

2. 安全でないパスワードの選択: ユーザーが頻繁にパスワードを変更する必要がある場合、セキュリティを重視しないと、短期間で予測可能なパスワードを選択する傾向があります。そのため、十分に強固なパスワードポリシーが設定されていることが重要です。

以上の点を考慮して、ネットワークの状況やセキュリティポリシーに応じて、適切な`PASS_MAX_DAYS`の値を選択することが重要です。

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