妻を殺し、死体を冷蔵庫に3か月間隠し、上海の朱曉東事件

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事件の流れ

2013年夏ごろ、朱容疑者と楊被害者は友人の紹介で知り合い、同年9月に恋愛関係を築きました。朱容疑者によれば、恋愛や結婚の間でも、家庭の些細な問題でよく口論することがあったと言います。

容疑者
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食事や買い物が彼女の期待に合わないと、彼女は不機嫌になることがありました。

2015年12月31日、被告人の朱容疑者と被害人の楊被害者は婚姻届を出して、その後上海市虹口区こうこうくで共に暮らしました。

2016年10月15日、朱容疑者と楊被害者は一緒に杭州に旅行に行きました。その日の朝早く、楊被害者は以前気に入っていたホテルが満室であることに気付き、仕方なく別のホテルを予約しました。朱容疑者の供述によれば、その時点で楊被害者はすでに少し不機嫌でした。

2016年10月16日、その日の上海行きの高速鉄道のチケットがすでに売り切れていたため、夫婦は普通の列車で上海に戻りました。

容疑者
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家に帰ってから、妻は私と口論を始め、私が旅程全体を計画していないといわれましたが、妻をなだめました。

2016年10月17日、朱容疑者は朝早くから外出しました。朱容疑者によれば、楊被害者は彼が辞職したことを知らず、彼が仕事に行ったと思っていたとのことです。彼はデパートで1日を過ごした後、家に戻りました。夜、楊被害者は再びこの問題を持ち出しましたが、朱容疑者はイライラでしたが、妻を再びなだめました。

容疑者
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その日の夜、私たちは寝ることになると思いました。事態は収束するだろうと考えました。

2016年10月18日の早朝7時半過ぎ、夫婦は再び口論しました。

容疑者
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やはり杭州のことが原因で、妻が不機嫌だと言いました。妻に再び話させたくなかったので、両手で妻の首を絞りました。数分間絞った後、妻は呼吸がなくなり、尿も漏れていました。その時点で私は妻が亡くなったと認識しました。

その後、朱容疑者はクローゼットから赤い花柄のカバーシーツを取り出し、楊被害者の遺体をその中に入れ、ジッパーを閉めてバルコニーにある冷凍庫に入れました。

容疑者
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遺体は一番下に置かれ、薄い透明のプラスチック板で覆われ、その上に以前冷凍庫に入っていた物を重ねました。

朱容疑者は、自分が殺人を犯した事実に立ち向かう勇気がなく、他人に発見されたくなかったため、このような行動に出たと語っています。

容疑者
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遺体を冷凍庫に入れて冷凍すれば腐敗しないだろう。

事件が起きた日、朱容疑者は楊被害者のスマホを使って3万元(60万円ぐらい)を自分のアカウントに送金しました。その後の日々でも、楊被害者のクレジットカードを使用して消費し、10万元(200万円)を超える額をオーバードラフトしました。これには海南、南京、そして韓国のソウルへの旅行も含まれています。

2017年2月1日、中国旧暦新年の雰囲気がまだ消えていない頃、楊家の親戚は楊敢連ようかんれん(被害者の父)の60歳の誕生日を祝うために早々に集まりましたが、娘の楊被害者とその夫である朱容疑者はこの日一度も姿を見せませんでした。この時、朱容疑者は楊被害者の携帯電話で「行くつもりだ」と返信しました。しかし、一人娘である楊被害者がなかなか現れないことに、家族の間で疑念が広がりました。朱容疑者は自分の隠し立てが難しいと感じ、その日の午後3時頃、彼は両親に連れられて虹口警察署に自首しました。

自首する前の夜、朱容疑者は楊被害者の携帯電話を川に投げ捨てましたことと他の女性と一緒ホテルにいくことについて、朱容疑者は自分でも説明できないと言います。彼は以前から自首を考えたことがあり、しかし楊家の人々に立ち向かう勇気がなく、自殺を考えたこともありましたが、決断を下すことができなかったため、自首と自殺の間で葛藤していました。

その日の午後6時頃まで、楊被害者のいとこはついに朱容疑者の母親の電話につながり、彼女は次のように言いました。

楊俪萍に何かが起こった、広中路派出所に来てください。

最初、皆は最悪の事態を考えることはなく、交通事故に巻き込まれたのだろうとか、夫婦喧嘩があったのだろうと考えていました。派出所に到着した楊家の人々は、娘がすでに3ヶ月前に亡くなっていることを知りました。

2017年11月29日、上海市第二中级人民法院で朱容疑者は故意殺人罪で起訴され、公判が行われました。

2018年8月23日、一審の法廷は朱容疑者に対して死刑判決を下し、政治的権利を終身剥奪しました。朱容疑者はこの判決に不服を申し立て、控訴しました。

2019年7月5日、控訴審の法廷は控訴を棄却し、一審の判決を維持しました。

2020年6月4日、朱容疑者は死刑が執行されました。

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